海外旅行の通信手段を調べていると、「現地SIMカード」と「eSIM」の2択で迷う人がとても多いです。どちらも現地の通信を安く使うための手段なのに、仕組みや使い勝手がけっこう違う。
この記事では、両者の違いを比較表や選択フローチャートで整理しながら、「自分はどっちを選べばいい?」がはっきりわかるように解説します。
結論:eSIM対応端末を持っていて、設定の手間を省きたい人や複数国を渡航する人にはeSIMが向いています。eSIM非対応端末や現地の電話番号が必要な場合は現地SIMカードも有力な選択肢です。端末の対応状況と渡航パターンで選ぶのがベストです。
この記事でわかること
- 現地SIMカードとeSIMの基本的な仕組みの違い
- コスト・設定・対応国などを8項目で比較
- eSIMが向いている人・向いていない人の特徴
- 現地SIMの買い方と注意点
- 自分に合った選択肢がわかるフローチャート

現地SIMカードとeSIMの基本的な違い
物理的なカードの有無
現地SIMカードは、スマホのSIMスロットに差し込む小さなカードです。空港や市街地のショップで購入し、自分でカードを入れ替えて使います。
eSIMは、端末に最初から内蔵されたデジタルチップにプランを書き込む仕組みです。物理的なカードはなく、QRコードを読み取るだけで設定が完了します。
設定方法と所要時間
現地SIMカードは購入後にSIMを装着し、APN設定が必要なことも。ショップでの手続きも含めると、接続まで15〜30分以上かかるケースもあります。
eSIMはQRコードを読み取ってプランを登録するだけ。eSIMの仕組みについて詳しく知りたい方はこちらで解説しています。慣れれば5分もかかりません。日本を出発する前に設定を済ませておけるのも大きなポイントです。
比較表:現地SIM vs eSIM
| 項目 | 現地SIMカード | eSIM |
|---|---|---|
| カードの形態 | 物理カード(差し替え必要) | デジタル(差し替え不要) |
| 購入・入手方法 | 現地の空港・コンビニ・通信ショップ | 日本から事前にオンライン購入 |
| 設定にかかる時間 | 購入〜装着〜APN設定で15〜30分以上のことも | QRコード読み取りで数分 |
| コスト感 | 国・購入場所によって安い場合あり | プランにより異なる(公式サイトで確認) |
| 対応国・地域の幅 | ほぼすべての国で入手可能 | 対応国はサービスによる |
| デュアルSIM利用 | 物理スロットが2つある機種のみ | eSIM+物理SIMの併用が可能な機種が多い |
| 紛失・破損リスク | あり(カード紛失に注意) | なし(デジタルなので紛失しない) |
| 複数国渡航への対応 | 国ごとに買い直しが必要 | 複数国対応プランもある |
eSIMは「SIMカードを買うために現地で列に並ぶ」手間がありません。乗り継ぎが多い旅程や、到着直後から地図を使いたい人には特に便利です。
eSIMが向いている人・向いていない人
eSIMに向いている人
- 複数国を旅行する人:現地SIMを国ごとに買い直す手間がなくなります
- eSIM対応端末を持っている人:iPhoneはXS/XR以降(SEは第2世代以降)、AndroidはPixel 4以降やGalaxy S23以降など多くの機種が対応(詳細は動作保証端末ページで確認できます)
- 到着後すぐにネットを使いたい人:空港を出る前から通信できる状態にしておけます
- SIMカードを扱うのが苦手な人:小さなカードを差し替える作業が不要です
eSIMに向いていない人
- eSIM非対応の端末を使っている人:まず自分のスマホがeSIM対応かを確認しましょう(電話アプリで「*#06#」を発信し、EID番号が表示されれば対応端末です)
- 現地の電話番号が必要な人:eSIMはデータ通信専用プランが多く、通話番号が必須の場合は選択肢が限られることがあります
- とにかく料金を安く抑えたい人:現地の市街地SIMの方が安価な場合もあります
eSIMを使うには、事前にSIMロック解除(SIMフリー化)が必要です。設定→一般→情報→SIMロックの欄が「SIMロックなし」かどうか出発前に確認しておきましょう。
自分のスマホがeSIM対応かどうか、まずは確認してみてね。eSIM-sanのブログでは機種別の設定方法や対応プランを詳しく解説しています。
eSIM-sanのブログ・プランを確認する →現地SIMカードの買い方と注意点
空港で購入する場合
到着後すぐに購入できるのが最大の利点。案内も多く、日本語対応しているショップもあります。ただし、市街地と比べて割高なプランが多い傾向があります。
また、到着ロビーのSIMショップは混雑することがあります。繁忙期の深夜着便などは時間に余裕を持つと安心です。
市街地で購入する場合
コンビニや通信キャリアの直営店で購入する場合、空港より安いプランが見つかることがあります。ただし、言語の壁や場所を探す手間がかかります。
国によっては本人確認書類(パスポート)の提示・登録が義務付けられています。登録が完了するまで接続できない場合もあるため、購入前に確認しておくと安心です。
eSIMにも同様のケースがあります。例えば、eSIM-sanの韓国の番号付きプラン(LG U+ / SKT)では実名認証が必須で、完了まで電話番号を利用できません。eSIM・現地SIM問わず、渡航先の要件は事前に確認しておきましょう。
eSIM-sanの使い方|現地SIMからの乗り換え方
eSIM-sanでeSIMを購入すると、購入後すぐにQRコードがメールで届きます。あとはそのQRコードをスマホで読み取るだけで設定完了。
- eSIM-sanの公式サイトでプランを選んで購入
- メールに届いたQRコードをスマホのカメラで読み取る
- 「モバイル通信プランを追加」の手順に従って登録
- 渡航先でデータ通信をONにする(この時点から有効期限カウント開始)
- 帰国後は設定→モバイル通信でeSIM回線をオフに、既存SIMに戻すだけ
デュアルSIM対応機種なら、普段使いの物理SIMをそのままにしながらeSIMを追加できます。通話は日本のSIM、データ通信はeSIM、という使い分けが可能です。
iPhoneでの設定方法はこちら、AndroidのPixelやGalaxyでの手順はこちらで画面キャプチャ付きで解説しています。
LINE公式アカウント「@esim-san」を友だち登録すると、日本eSIM(お試し用)が無料になるクーポンコードを受け取れます。初めての人はまず試してみるのもおすすめ。
結局どっちを選ぶ?選択フローチャート
迷ったときは、次の3つの質問で確認してみてください。
Q1. 自分のスマホはeSIM対応ですか?
→ 対応していない場合:現地SIMカードを選択
→ 対応している場合:Q2へ
Q2. 複数の国・地域を渡航しますか?
→ 複数国を周遊する場合:eSIM(複数国対応プラン)が便利
→ 1カ国だけの場合:Q3へ
Q3. 現地の電話番号は必要ですか?
→ データ通信だけで十分:eSIMがスムーズ
→ 現地番号が必須:現地SIMカードも検討
もちろん「eSIM対応端末でも現地SIMが安い国もある」など、旅行先によって最適解は変わります。出発前に渡航先のプランを比較して、自分に合った方を選んでみてください。
よくある質問
eSIMと現地SIMの通信品質に差はありますか?
eSIMか物理SIMかという形式よりも、どのキャリアのネットワークを使うかの方が通信品質に影響します。同じキャリアを使えば品質は同等です。渡航先でどのキャリアが使われるかをプラン選びの際に確認しておくと安心です。
eSIM対応端末でも現地SIMカードを使うことはできますか?
できます。eSIM対応端末でも物理SIMスロットを備えている機種であれば、通常通り現地SIMカードを挿して使えます。eSIM対応=物理SIMが使えない、というわけではありません。
現地SIMからeSIMに切り替えるとき、予備として何を用意しておくべき?
デュアルSIM対応機種であれば、普段使いの物理SIMをそのままにしながらeSIMを追加できます。もし1枚しかSIMを入れられない機種の場合は、現地SIMとeSIMを並行して持っておくか、日本のSIMに戻せる環境を確認しておくと安心です。
eSIMは何回でも使い回せますか?
1つのQRコードは1回のみ設定に使用できます。同じプランのQRコードを別の端末や再インストール後に使い回すことはできません。渡航のたびに新しいプランを購入してください。
韓国や台湾のeSIMで本人登録は本当に必要ですか?
eSIM-sanの韓国の番号付きプラン(LG U+ / SKT)では実名認証が必須です。LG U+ の実名認証は現在オンライン非対応で、渡航後に空港の LG U+ カウンターで行います。
まとめ
現地SIMカードとeSIMは、どちらが絶対に優れているというわけではなく、端末の対応状況・渡航パターン・用途によって向き不向きがあります。
- eSIM:設定がスマホ一つで完結、複数国周遊にも柔軟に対応。端末がeSIM対応であれば、手軽さの面で選びやすい
- 現地SIMカード:対応国が広く、安価なプランが見つかるケースもある。eSIM非対応端末でも使える
まずは自分のスマホがeSIM対応かどうかを確認するところから始めてみてください。
eSIM-sanでは対応国・プランをブログで随時解説しています。渡航先が決まったら、詳しい内容をチェックしてみてね。
eSIM-sanのブログで詳しく見る →